経営やビジネスに特化したニュースメディア

  • 掲載記事数: 12127件
Home > プレスリリース > STマイクロエレクトロニクス 4G通信とバッテリ寿命を大きく改善する先進的な可変容量ICを発表 ~ 動的調整可能なアンテナ同調型統合コンデンサが、携帯機器の最大パワー出力と基板の小型化を実現 ~

STマイクロエレクトロニクス 4G通信とバッテリ寿命を大きく改善する先進的な可変容量ICを発表 ~ 動的調整可能なアンテナ同調型統合コンデンサが、携帯機器の最大パワー出力と基板の小型化を実現 ~

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、携帯型機器
向け半導体の主要サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、
以下ST)は、携帯電話のアンテナ性能を大幅に最適化し、通話途切れの防止と
バッテリの長寿命化を可能にする新しい小型デバイスを発表しました。

新製品であるParaScan(TM)同調型統合コンデンサ STPTICは、多様な動作条件下
において、携帯電話のRF出力をアンテナに効率よく伝達するための電気的な調整
を行うことができます。複数の周波数帯での送信を行う携帯電話を利用者の耳
に近づけて使用した場合と、耳から離して使用した場合との差異を調整すること
で、より良い通話性能の確保に役立ちます。一方で、RFアンプの消費電力を
最小化することで、バッテリの長寿命化にも貢献します。

STPTICは、一般的に複数のスイッチド・キャパシタを内蔵する製品と異なり、
処理手順なくコンデンサの調整をスムーズに行えるため、より高い精度を実現
します。また同製品はサイズも小さく、STのIntegrated Passive and Active
Device(IPAD(TM))技術を採用した制御回路を持つ単一の可変コンデンサが内蔵
されています。

特定用途向けディスクリート & IPAD製品事業部 グループ・バイスプレジデント
兼 ジェネラル・マネージャであるRicardo De-Sa-Earpは、次の様にコメント
しています。「最新かつ最先端のSTPTICファミリは、信頼性の高い音声通話と
高速データ通信を可能にする高性能なワイヤレス通信と同時に、長いバッテリ
寿命を必要とする4G LTE対応の次世代携帯電話に対し、より強力なオプションを
提供します。世界の携帯電話メーカー上位5社の内2社が、現行の携帯電話の
アンテナ同調にこの技術を採用しています。」

STPTICファミリは、最新かつ最先端のParaScan Barium Strontium Titanate
(BST)可変コンデンサ技術を採用しています。同製品は、多様な制御電圧に
よる3:1以上の静電容量変化と、特定の温度範囲での安定した性能により、最大
2.7 GHzの周波数で高いQ値(1)を実現し、ワイヤレス・システム設計者の要求
をサポートします。また、最小限の外付け部品しか必要としないことから、設計
が簡略化され、GSM規格の要件に準拠した高い出力が可能です。

STPTICファミリの特徴
・容量値範囲:2.7 ~ 8.2 pF
・高出力(+36 dBm)
・幅広い同調範囲(3.5:1)
・高直線性デバイス(IP3 > 60dB)
・最大2.7 GHzの高いQuality factor (Q値)
・低リーク電流(100 nA以下)
・STアンテナ同調回路との互換性(STHVDACシリーズ)

マイクロDFNパッケージ(6ピン)やフリップチップ・パッケージで提供される
STPTICは、現在主要顧客向けにサンプル出荷中です。単価は、パッケージによって
異なり、1000個購入時に約0.5ドルと約0.48ドルです。大量購入時の価格については、
お問い合わせ下さい。

ParaScan(TM)は、PARATEK Microwave Inc.の登録商標です。

(1)高いQ値は、コンデンサ内に蓄積電力に関する電力損失率が低いことを示し
ています。RF性能の効率を上げるには、Q値の高いコンデンサが必要です。蓄積
電力と電力損失のいずれも周波数によって異なることから、Q値も周波数に依存
します。STPTICコンデンサの一般的なQ値は、65(900 MHz)および45(1800 MHz)
です。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、Sense & Powerおよびマルチメディア・コンバージェンス分野の多種多様
なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。
エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアから
スマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や
遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍して
います。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」
の実現に取り組んでいます。2011年の売上は97.3億ドルでした。さらに詳しい
情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・パワー製品グループ
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216

この記事をソーシャルブックマークやミニブログへ登録・共有する

Twitter

Twitterでも配信中です。

アクセスランキング