2012年07月05日18:00 【プレスリリース】
「女子大学生の子宮頸がん予防検診の促進と、ワクチン接種システム構築等」についてワーキンググループの設置を要望 女子大生が小宮山厚労相へ要望書を提出
WEBサイト「メンター・ダイヤモンド」で活動する女子大学生7人は7月4日、小宮山洋子・厚生労働大臣に対し、「大学生の子宮頸がん予防啓発に関する要望書」を提出しました。
要望書は、「女子大学生の子宮頸がん予防検診の促進とワクチン接種システム構築等」についてのワーキンググループの設置を求めるもので、女子大学生と関係省庁の専門職員との勉強会を通して実現可能なシステムを構築することを目指しています。
■要望事項
20~30代に子宮頸がんを発症する人が増えていることから、現在、小学6年生から高校1年生に対しては予防ワクチン接種の公費助成が実施されています。しかし、女子大学生は公費助成の対象から外れており、自分達で予防をする必要があります。
検診の受診率(9%)、ワクチンの接種率(7%)ともにかなり低い水準にあるのが女子大学生世代の特徴(いずれもメンター・ダイヤモンド調べ3ページ参照)です。
ひとつには、子宮頸がん予防ワクチンの接種費用が、3回で5万円程度と高額であることが挙げられます。そこで、自分の身体は自分で守ることをコンセプトに、助成金に頼らない労働(アルバイト又はインターンシップ)による予防ワクチン接種クーポンの受給システム作りを提案したいと考えています。
しかし、実現性のあるシステム作りには、各方面の専門的な知識を持った方に関わっていただくことが必要です。
また、関係担当者の方には、女子大学生がなかなか検診受診に行かない理由について、女子大学生の本音を聞いていただくことで、共に問題の解決策を見出すことができると考えます。
女子大学生と共にワーキンググループに参加するメンバーには、がん対策の担当者はもちろんのこと、労働によるシステム作りということで労働条件等についての担当者、子宮頸がん予防が将来的な少子化対策につながることで少子化対策の担当者、大学の保健指導者や学生課を通して広く大学生に浸透させるための担当者などを想定しています。
これに対し、小宮山厚生労働大臣は、「当事者である女子大生が主体となってこのような活動を行うことはとてもいいことだ。厚労省で協力できることは何でも協力したい」と、ワーキンググループの設置を了承しました。
■女子大学生のための予防ワクチン接種システムを提案
大臣室を訪れた女子大学生は、「自分の身体は自分で守るものと考えています。国に補助金を求めるのではなく、アルバイトなどの労働をしてその対価としてワクチン接種を受ける仕組みを作りたい。専門職員の方からいろいろ教えて欲しい」と要望しました。
小宮山大臣は、「自分たちで考えたシステムを実行したいというのは、いいですね」とコメント。要望事項にある専門職員のうち、大学関係の職員は文部科学省の管轄にあたるため、小宮山大臣から「文部科学省につなぐ労を取りますよ」と提案いただくなど面談は、なごやかに進みました。
メンター・ダイヤモンドは、ダイヤモンド社が運営する大学生対象の人材育成型のWebサイトです。メンター・ダイヤモンド学生部に所属する大学生が、取材活動、イベントの運営、意識調査などを通して、自分たちの身近な社会問題をみつけ対策を考えるという活動をしています。
現在、学生部に所属する女子学生が中心となり、女子大学生に対する「子宮頸がん予防啓発」のキャンペーン活動を展開しています。今年、4月9日には洋菓子を使った啓発イベントを開催しました。
この啓発イベントを継続し、女子大学生が子宮頸がん予防に自発的に取り組む環境を作っていきたいと考えております。
■ダイヤモンド社「メンター・ダイヤモンド」は、学生部の女子学生が中心となり、女子大学生のための「子宮頸がん予防啓発」のキャンペーン活動を実施しています。
(詳細http://www.mentor-diamond.jp/blog/student/?cat=5528)
■今年、4月3日には女子大学生を対象とした「子宮頸がんに関する意識調査」(http://www.mentor-diamond.jp/wp-content/uploads/2012/04/49.pdf)をリリースしました。