2012年09月07日10:00 【プレスリリース】
STマイクロエレクトロニクス 屋外でも優れたTV体験を実現する小型チップを発表
エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的
半導体メーカーで、デジタルTV・STB用ICの主要サプライヤであるSTマイクロ
エレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、業界最小のペイTV向けセキュア・
セット・トップ・ボックス(STB)など、アプリケーションの新たな可能性を
広げる新製品 STiH205を発表し、そのポートフォリオを拡充しました。小型
パッケージ(23 x 23mm)で提供されるこのシステム・オン・チップ(SoC)は、
フットプリントと部品点数を最小限に抑える必要があるアプリケーションに
最適で、IPネットワーク対応STBや放送用STB向け小型2層プリント基板の製造を
簡略化します。
STiH205は、STのHD対応STB(地上・ケーブル・衛星・IP放送)用ICである
STiH207ファミリを補完します。この新製品は、最近発表されたSTiH207ファミリ
および広く普及しているSTi7105ファミリとコード互換性があるため、顧客は既
存ソフトウェアを短期間かつ容易に移植でき、最小限の開発コストで製品
プラットフォームの拡張またはアップグレードが可能です。また、STiH205は、
小型・低コストが重要になるHDMI(High Definition Multimedia
Interface)ドングル等のアプリケーションをターゲットにしています。
STのグループ・バイスプレジデント 兼 ユニファイド・プラットフォーム製品
事業部ジェネラル・マネージャであるLaurent Remontは、次の様にコメントして
います。「これまでお客様は、サイズを最小化するために、高性能
かつセキュアなコンテンツ配信を犠牲にすることがありました。STiH205により、
このような妥協は必要なくなります。」
STiH205は、広く使用されているSTi7105より30%から50%高い性能を発揮する一方、
最終機器のサイズおよびコストを低減します。これにより、ブロードキャストや
OTT(Over-The-Top)マルチメディア・サービスを屋外でも楽むことができる
小型・低価格の携帯型STBの可能性が開けます。
STiH205の特徴
・BGAパッケージ(23 x 23 mm)
・L2キャッシュ内蔵 : 256kB
・スタンバイ・コントローラ内蔵
・Ethernet PHY内蔵
・卓越したビデオ品質(リサイズ、インタレース解除、画質改善)
・優れたマルチ・コンパートメント・セキュリティ
・低いLMI(Local Memory Interface)周波数で動作可 : 一部アプリケーション
における部品点数と消費電力のさらなる削減
STiH205は現在サンプル出荷中で、2013年1月に量産を開始する予定です。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、Sense & Powerおよびマルチメディア・コンバージェンス分野の多種多様
なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。
エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアから
スマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や
遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍していま
す。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の
実現に取り組んでいます。2011年の売上は97.3億ドルでした。さらに詳しい情報
はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
デジタル製品グループ
TEL: 03-5783-8340 FAX: 03-5783-8216