2012年09月11日15:00 【プレスリリース】
中・低価格帯の日本酒を拡充、2種を10月から発売 国内外で受賞歴多数の紀伊国屋文左衛門から初の吟醸酒と 和歌山特有の旨みに“辛さ”を加えた初の辛口家庭酒
和歌山の酒造会社大手の中野BC(海南市)は、中・低価格帯の日本酒を拡充、2012年10月から2種類の新商品を発売します。 商品は、国内外で受賞歴多数の、特定酒のブランドである紀伊国屋文左衛門シリーズから、初の吟醸酒となる「吟醸 紀伊国屋文左衛門」と、1958年から続く家庭酒のロングセラーブランド長久シリーズから、初の辛口酒「長久 旨辛(うまから)」の2種類です。 吟醸酒は税込み2520円(1.8L瓶)の中価格帯として、家庭用の辛口酒は1365円(3L紙パック)の低価格帯として市場に投下します。 また紀伊国屋文左衛門シリーズは、大吟醸酒以下の純米酒、純米生貯蔵酒、純米吟醸のラベルを吟醸酒の発売タイミングで刷新、全てを統一しブランド認知を高めます
【吟醸】 さっぱりとした飲み口、料理との相性抜群
「吟醸 紀伊国屋文左衛門」は酒造好適米「夢錦」を使用し醸した、シリーズ初の吟醸酒です。 これまでの紀伊国屋文左衛門シリーズの旨みの強いどっしりとした味わいとは異なり、吟醸香が鼻孔をくすぐる、すっきりと爽やかな飲み口が特徴です。和食をはじめ各種料理の味の邪魔をせず相性が抜群で、飲み飽きのこない、毎日の夕食のお伴としてお飲みいただく商品です。杜氏がすすめる飲み方は、香りが楽しめる冷酒もしくはオンザロックです。
【旨辛】 和歌山の日本酒の特徴である“旨み”に“辛さ”をプラス
但馬流の杜氏が多い和歌山の日本酒は、旨みとコクの強い濃醇な味わい(甘口)が特徴です。その中で「長久 旨辛」は、県内でも珍しい辛口系の家庭酒です。「長久」シリーズならではの甘みと旨み、ふくよかさに加え、きりっとした辛さの飲み口をお楽しみいただけます。辛口の日本酒は薄味になりがちですが、杜氏が酒造りの工程を工夫することで、旨さと辛さを兼ね備えたお酒に仕上げています。「吟醸 紀伊国屋文左衛門」同様に、各種料理との相性がよく、飲み飽きのこない味わいのため、毎日の晩酌でお楽しみいただけます。冷酒でも燗酒でもしっかりとした酒質ですが、杜氏のおすすめは常温または上燗(45~50℃)です。 「長久」シリーズは、先代が「長く、久しく、愛される酒でありたい」という想いを込めた、1958年から続く銘柄で、今回の新たな味わいで、さらなるファン獲得を狙います。
<ご参考資料>当社の日本酒造りについて
当社は、2006年度の日本酒(特定酒)の仕込み分から製造方法を、これまでの機械式による大量生産から、少量を杜氏はじめ蔵人による極力手仕込みにこだわった伝統手法に切り替えました。原料処理から仕込みまで全てを厳格に管理し品質を向上させました。 同時に、酒造りの格言「1麹 2もと 3造り」にならい、無通風製麹室を整備。菌が生育する時の発熱を、強制的に風を送り冷却する従来の通風式ではなく、麹に直接風を当てない無通風式を採用し、伝統的な「蓋麹(ふたこうじ)」と同じ麹造りを再現しました。 製造方法をかえた翌年2007年には、国際市場における日本酒の理解と認識向上を目的にした「インターナショナル サケ チャレンジ」で純米吟醸酒「超超久」が銅賞を受賞、全国新酒鑑評会で大吟醸酒「紀伊国屋文左衛門」が入賞を果たしました。
その後も続々と賞を受賞し、2011年には、世界最大級の酒類品評会「インターナショナル ワイン チャレンジ」で紀伊国屋文左衛門の原酒が金賞を受賞しました。