2012年09月13日10:00 【プレスリリース】
STマイクロエレクトロニクス DOCSIS 3.0準拠高速ケーブル・モデム用SoCを出展
エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的半導体メーカーで、デジタルTV・STB用ICの主要サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、アムステルダムで開催されるIBC 2012(2012年9月7日~11日)にて、最新のDOCSIS(R) 3.0準拠ケーブル・モデムのデモを実施しました。
STのDOCSIS 3.0準拠モデムは、ダウンストリームで800 Mbps、アップストリームで108 Mbpsのデータ速度を達成するため、16チャネルのダウンリンクおよび4チャネルのアップリンクで通信が可能です。同モデムは、現在市場で入手可能なモデムよりもはるかに高速で、ホーム・ネットワークを通じ、複数ユーザによる高品質フルHDマルチメディアと双方向インターネット・サービスの同時利用を実現します。STは、この専門技術により、高い有線データ転送レートを保証します。
STのDOCSIS 3.0準拠ケーブル・モデムは、デュアル・コアARM(R) Cortex(TM)-A9プロセッサを内蔵しており、ルーティング、スイッチング、電話、セキュリティおよびメディア・サーバといった機能に利用されます。ペイTVやインターネット・サービスに対応するマルチメディア・サポートとセキュリティ・アルゴリズムを付加した同製品は、ケーブルTV用STB、デコーダ内蔵・デコーダ無しゲートウェイ、ケーブル・モデム等のアプリケーションに向けたSTの製品群の中心になります。
STのデジタル・コンバージェンス・グループ バイスプレジデント 兼 ユニファイド・プラットフォーム事業部ジェネラル・マネージャであるLaurent Remontは、次の様にコメントしています。「DOCSIS 3.0規格は、ケーブル事業者がサービスを革新・強化するために必要となる機能・性能を規定しています。当社のDOCSIS 3.0に準拠した技術は、現在入手可能な競合製品よりも優れた性能を実現しており、高品質コンテンツの配信や、ホーム・オートメーション、ホーム・セキュリティ、eヘルス等、STのお客様による新たなサービスの提供を可能にする先進的な製品の創出に貢献します。」
DOCSIS 3.0技術
DOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specifications)ケーブル・モデムは、世界各国のケーブルTV事業者や機器メーカーに使用されています。
ヨーロッパ全域でのEuroDOCSISを含め、幅広く採用されているDOCSISにより、ケーブルTV事業者は映像、音声およびデータ通信のフル・サービス・プロバイダになることが可能です。
最新版のDOCSIS 3.0は、オンデマンド・コンテンツやストリーミング・ビデオなどのサービスを実現するIPTV(Internet Protocol TV)や次世代インターネット・プロトコル(IPv6)もサポートしており、サービス品質の向上等を実現します。
また、DOCSIS 3.0では、ケーブル・モデムのチャネル・ボンディングが導入されました。これは、100 Mbpsをはるかに超えるデータ速度を提供する高性能デバイスを実現する柔軟性の高い技法で、複数のホーム・ユーザに豊富なマルチメディア・サービスと高速インターネット・アクセスを同時に提供するために重要です。
調査会社のIMS社によると、DOCSIS 3.0準拠した加入者用機器は2015年までに4900万台に達すると予測されています。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、Sense & Powerおよびマルチメディア・コンバージェンス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2011年の売上は97.3億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
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