2012年09月19日16:00 【プレスリリース】
明治天皇記念館として建設された 大阪を代表する歴史的洋風建築「旧桜宮公会堂」を再生 結婚式場兼レストランとして一般開放、来年4月に開業 旧大阪造幣寮 泉布観もある約6000㎡の敷地全体も公開
ウエディングプロデュース・レストラン運営の㈱ノバレーゼ(本社:東京都中央区、浅田剛治社長、東証一部、資本金:6億円)は、大阪市が所有する北区の旧桜宮公会堂を借り受け、婚礼施設兼カフェ・レストランとして再生、2013年4月に「旧桜宮公会堂」として開業します。
旧桜宮公会堂は1935年に明治天皇記念館として建設され、現在は閉鎖中の、大阪を代表する洋風建築です。日本で最も早い時期の洋館の一つでもあり、建造物として重要な位置づけを担っています。
国の重要文化財で、大阪府最古の洋風の正面玄関は、1871年に建設された造幣寮(現造幣局)のものを移築しており、ローマ神殿風の重厚な石造りが特徴です。
当社は、こうした歴史的建築物の構造全体を残し、建物内を当時の様式美を活かしながらリノベーション(改装)します。
一階に着席で120人を収容する披露宴会場(217㎡)を設け、二階に着席80人のチャペル様式の挙式スペース(97㎡)と列席者の待合室(134㎡)、新郎新婦の控え室(49㎡)をつくります。
土日祝日を昼夜各1組限定の婚礼施設として、平日は披露宴会場をカフェ・レストランとして運営します。料理は大阪野菜など地場食材を使用したフランス料理を提供します。
建物の改装と周辺の整備に約4億円を投じ、工事は2012年秋から開始。施設の設計および施工は㈱竹中工務店です。
当社はこの桜宮公会堂の運営で、年間160組の披露宴を手掛け売上高約6億円を目指します。組単価は300万~350万円を想定しています。
2012年9月15日(土)には、披露宴の予約受付を行う開業準備室を、大阪市北区の当社ウエディングドレスショップ「ノバレーゼ大阪」内に設けています。
■ 敷地内にある重要文化財「泉布観」や日本庭園も一般公開
旧桜宮公会堂が建つ約6000平米の広大な敷地内には、国の重要文化財で大阪最古の洋風建築の一つである旧大阪造幣寮「泉布観」※も現存します。かつ、日本庭園や敷地の東側には、桜など約400本(約120品種)の樹木が残り、緑に囲まれた空間です。
当社はこうした建物周辺の歴史的資産も活用し、記念撮影やフラワーシャワーなどの婚礼演出を行います。
また、日中は敷地全体を一般開放し、散策などをお楽しみいただけるようにします。
※泉布観は大阪造幣寮(現在の大蔵省造幣局)の応接所として1871年に完成。泉布は貨幣、観は館を意味し、明治天皇が命名。旧桜宮公会堂の一般開放後は、この泉布観の外観もご覧いただけます
■ 挙式スペースは自然光が煌めく幻想的な空間
2階に設けるチャペル様式の挙式スペースは、天窓やバルコニーから太陽光の注ぐ、元々の設計を活かした、採光性の高い空間です。内装材にガラスブロックを使用し、自然光とガラスブロックの反射光が重なり、チャペル内はキラキラと幻想的に輝きます。
また祭壇は自然光の入るバルコニー側に設置し、新郎新婦の背後に柔らかい光がゆらぐとともに、祭壇越しには桜並木が広がり、自然の中で挙式しているかのような雰囲気を演出します。
■ 披露宴会場兼レストランスペースは“モダン・クラシック”
披露宴会場は、過去の改修工事で現在は覆い隠されたままになっている、美しい古典様式の装飾天井を復活させ、建築当時の荘厳な空間を取り戻します。格調高い設えなど当初の建築ディティールを活かしながら、現代のデザイン感覚を取り入れ、新旧が融合したクラシカルで華やかな雰囲気をつくります。“モダン・クラシック”な空間で、施設コンセプトである「歴史ロマン香る大人のウエディング」を具現化します。
また、企業や町内会、各種団体がイベントやギャラリーなど幅広い用途で披露宴会場をご利用いただけるよう、スペースを広く確保し、かつ柱等を排した整形の使い勝手のよい空間にしています。