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約6600㎡の庭と国登録有形文化財の日本家屋 大正初期造成、市指定文化財の辻家庭園を婚礼施設として保存・活用 園内には披露宴会場とチャペルを新設 平日はカフェとして一般開放も

ウエディングプロデュース・レストラン運営の㈱ノバレーゼ(東京都中央区、浅田剛治社長、東証一部、資本金6億円)は、金沢市指定文化財の近代庭園「辻家庭園」(寺町1丁目)を所有者から借り受け、婚礼施設として再生、2013年夏に「辻家庭園~前田家家老旧横山家迎賓館~」として開業します。

大正初期作庭の「辻家庭園」は、数々の名園を残した近代日本庭園の先駆者、七代目小川治兵衛(植治)の設計とされ、2004年に金沢市指定文化財に指定された、県屈指の庭園です。

当社は、こうした庭園と、庭園を愛でる園内の母屋(国登録有形文化財)や離れといった歴史ある日本家屋を残し、婚礼施設に再生します。

建物は外観をそのままに、婚礼に対応できる内装に改装します。母屋は一室を列席者の待合室(130㎡)にし、その他に玄関受付(25㎡)と軽食を作る厨房(15㎡)、ドリンクを提供するBARカウンター(15㎡)などを設けます。離れは二間の造りを生かし、両家親族の控え室として活用します。

犀川に面した園内北東側には、地下1階地上2階建ての婚礼会場(敷地856㎡、延べ床1344㎡)を新設します。地下に調理場(91㎡)、1階にチャペル(120㎡)、2階に着席で最大140人を収容する披露宴会場(233㎡)を設けます。建物は庭園の景観を損なわない和モダンをコンセプトにデザインし、庭側を全面ガラス張りにします。

また、婚礼施設2階と高台の既存離れをガラス張りの空中回廊で結びます。母屋と離れ、回廊、婚礼会場が庭園をコの字に囲み、どこからも庭の眺望をお楽しみいただける造りにします。

土日祝日を昼夜各1組限定の婚礼施設として、平日は待合室(ラウンジ)を軽食を提供するカフェとして運営します。施設利用者は庭園を自由に散策できるようにし、広く一般開放します。

提供する料理は婚礼とカフェともに、金沢の食材を用いた地産地消型の創作和食です。

建物の改装と周辺の整備に約6億円を投じ、工事は2013年1月から開始。本施設の運営で、年間150組の披露宴を手掛け、売上高約5.5億円を目指します。組単価は300万~350万円を想定しています。

既存建物の改装デザインや新施設の設計は、石川県で活躍する建築家であり、NPO法人の理事長として金沢市のまちづくりをプランニングする浦建築研究所の浦淳氏に依頼します。

辻家庭園について

― 歴史 ―
辻家庭園は加賀藩の家老八家(旧加賀八家(はっか))の一つで、「北陸の鉱山王」として知られた横山家の絶頂期である大正初期(1910年代)に、別荘地兼迎賓館の庭園として造成されました。

昨今の専門家の研究で設計者は、近代日本庭園の傑作とされる椿山荘(山縣有朊別荘)や平安神宮など数々の名園を残した、近代造園の先駆者「植治」こと七代目小川治兵衛であるとされています。

作庭時の敷地は数万坪(今は庭園の中心部が残る)で、現在の40億円に相当する20万円を投じた豪勢な庭です。

1947(昭和22)年に辻家の所有となり、その後も整備がなされ、2004(平成16)年には明治以降の庭園としては初めて金沢市指定文化財に指定されます。

また同年、建物の母屋と表門および塀が国登録有形文化財に指定されました。

庭園自体は保護のため1995年頃から、不定期のイベント開催や散策を希望する個人からの依頼に応じる以外は、原則非公開となっていました。

― 魅力 ―
寺町台地の斜面約6600㎡の広大な敷地に広がる辻家庭園は、戸室山や医王山、犀川などを借景とする回遊式庭園です。英国風庭園の影響を受けた、自然の趣を生かしたつくりが特徴です。

大小三つの滝を持ち、中でも富士山の溶岩を大量に積んだ落差5.5mの大滝が、スケールの大きさを演出しています。当時、溶岩の使用は先進的の流行だったとされ、また内部が金沢では初めての鉄筋コンクリート構造物で最先端技術が駆使されています。作庭当時から、最新技術を用いた名園として評価されました。

戦後、作庭時の渓谷を模した地形をかえずに植林をしたり、園路を整備したり手が加えられ、自然の山中のような風情のある庭園へと発展していきます。日本庭園には珍しく植栽はイロハモミジやケヤキなど落葉樹林が主体で、約770本もの木が植えられており、特に約25mのケヤキ3本は樹齢300年以上の古木です。

大滝から流れ落ち二つの滝を経て池に注ぐ水は清らかで、苔むした緑の岩は瑞々しく美しく、自然の優美さを見事に造り出しています。

既存建物も贅を尽くした造りで特に、母屋の群青の間(25㎡)は現在では再現の難しい、青金石(ラズライト)を主成分とする石「ラピスラズリ」を色素として壁一面に使用しており、今なお真っ青に発色した豪華絢爛の趣を出しています。

■ 石川県での当社展開について

当社が石川県で店舗を開業するのはこれが3件目です。

2006年5月、同県かほく市のゴルフ場内に貸し切り型(ゲストハウス型)の婚礼施設「アマンダンヴィラ」を開業、続く6月に金沢市鞍月5に高級ウエディングドレスのレンタル、販売をする「ノバレーゼ金沢」をオープンしています。

「アマンダンヴィラ」では広大な敷地を活用し、ヘリコプターから新郎新婦が登場するプランなど、今までにないウエディングスタイルが好評です。

■ 施設概要

施設名
辻家庭園~前田家家老旧横山家迎賓館~

開業日
2013年夏(予定)

住所
〒921-8033 石川県金沢市寺町1-8-48

交通
JR金沢駅から「野田行き」のバスで「寺町2丁目」下車、徒歩2分

電話番号
0120-953-840(ノバレーゼ金沢内開業準備室)

収容人数
披露宴会場/着席130人、チャペル/着席80人

投資額
6億

売上目標
5.5億円(年間)

婚礼見込数
150組(年間)

披露宴人数
70人(平均)

組単価平均
350万円(想定)

面積
辻家庭園:6611.57㎡(2000坪)
新設する婚礼会場:1344.13㎡(406.6坪)
(披露宴会場:232.52㎡(70.34坪)、チャペル:120.00㎡(36.30坪))

構造
S造一部RC造

ホームページ
http://www.novarese.co.jp/tkt

ノバレーゼの歴史的建築物の婚礼施設再生事例について

ノバレーゼは、既存建物のリノベーションを7 件手掛けており、中でも歴史的建築物を婚礼施設へ再生する案件が6 件(今後の開業案件含む)と多く、婚礼再生のリーディングカンパニーです。

[1] ザ ロイヤル ダイナスティ(埼玉県/2004 年)
創業38 年の老舗式場「出雲会館」を、神殿や風格のある建築を残しゲストハウスにリノベーション。

[2] 芦屋モノリス(兵庫県/2005 年)
1929 年に電報電話局として建築された洋館「旧逓信省芦屋別館」を再生。当時の趣ある外観をそのまま残し、設備を一新。新たに水に浮かぶように造られたチャペルを新設。

[3] 三瀧荘(広島県/2009 年)
各国要人の宿泊先としてや、将棋の棋王戦や囲碁の碁聖戦の舞台として、国内外の方々に愛された木造建築である、1946 年開業の料亭旅館「三瀧荘」を再生。現存する建物や庭を活かしながら宴会座敷をチャペルにするなど“ジャパニーズ・モダン”をテーマに改装。

[4] 姫路モノリス(兵庫県/2009 年)
1930 年に建設の昭和初期の歴史的建造物「旧逓信省姫路電信局」を再生。ジョージアンスタイル建築のように縦線を強調したクラシカルな雰囲気をもつ景観重要建築物本体を美しく魅せるため、新築のチャペルやインテリアに、伝統的な折り紙をコンセプトとした斜めのラインを主張したモチーフを取り入れ改装。

[5] 旧ジェームス邸(兵庫県/2012 年12 月予定)
1934 年建設の神戸を代表する歴史的洋館で、三洋電機創業者の自邸であった「旧ジェームス邸」を再生。歴史的建築美を生かしながら、地上階はレストランや婚礼の待合室として利用し、地下のレンガ積みのバーもそのまま活用、建物を邪魔しない控えめな披露宴会場とチャペルを敷地内に新設。

[6] 旧桜宮公会堂(大阪府/2013 年4 月予定)
1935 年に明治天皇記念館として建設された国の重要文化財「旧桜宮公会堂」を大阪市から借り受け婚礼施設兼カフェ・レストランとして再生。日本で最も早い時期の洋館の一つで、ローマ神殿風の重厚な石造りが特徴の建物外観をそのまま残し、建物内を当時の様式美を活かしながら改装。

[7] 辻家庭園(石川県/2013 年夏)
大正初期作庭で、金沢市指定文化財の県屈指の近代庭園「辻家庭園」を婚礼施設兼カフェとして再生。近代日本庭園の先駆者、七代目小川治兵衛(植治)設計の庭と国登録有形文化財の母屋などの外観を残し内装を改装。チャペルと披露宴会場は庭園内に新設。

会社概要

【社名】 株式会社ノバレーゼ[英文社名]NOVARESE, Inc.[証券コード]東証一部(2128)
【住所】 〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目8番14号 銀座YOMIKOビル4F
【電話】 03-5524-1122(代)
【設立】 2000年11月1日
【資本金】 608,825千円(2011年12月末現在)
【代表者】 代表取締役社長 浅田剛治
【従業員数】 1,038人 (パート・アルバイト含む) (2012年6月末日)
【売上高】 2011年12月期 110億2,329万円(連結)
【事業内容】 婚礼プロデュース部門、婚礼衣裳部門、ホテル・レストラン部門

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