2013年10月02日10:00 【プレスリリース】
STマイクロエレクトロニクス MEMS加速度センサがBrain Sentry Impact Sensorに採用されたことを発表 ~実用的な衝突センサにより、頭部に衝撃を受けて脳震盪の検査が必要な選手を特定~
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、ヘルメットに搭載する軽量の衝撃モニタ機器Brain Sentry Impact Sensor(TM)に、STのMEMS加速度センサが採用されたことを発表しました。同機器は、脳震盪やその他の脳損傷の原因となる頭部への衝撃をモニタします。
Brain Sentry Impact Sensorに搭載されたSTの3軸加速度センサは、低消費電力かつ高耐衝撃性を特徴としており、衝突によって発生するあらゆる方向への加速度を正確に測定します。コーチ、トレーナーおよび医師は、さらなる検査が必要な選手の特定とスポーツに起因する脳損傷回数の低減を目的として、BrainSentry Impact Sensorが収集・レポートしたデータを使用し、衝突を受けた選手をモニタすることができます。
Brain Sentryの共同創業者 兼 最高経営責任者(CEO)であるGreg Merril氏は、次の様にコメントしています。「頭部に受けた加速度が大きいほど、アスリートが脳震盪を起こすリスクが増大します。Brain Sentry Impact Sensorは、損傷を予測する能力を最適化することを目標としており、STのMEMS加速度センサの高い精度はこの目標の達成に不可欠なものです。」
STの小型MEMS加速度センサは、さまざまなヘルメットの裏側に簡単に取り付けられるBrain Sentryの軽量(1オンス: 約28g)でコンパクトな衝撃モニタ機器の実現に貢献しました。この衝撃モニタ機器は、加速度センサの低消費電力性と、Brain Sentryが開発した高度なバッテリ寿命管理システムにより、充電なしで1年間使用することができます。また、完全密封された防水仕様となっています。
STのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 アナログ・MEMS・センサグループジェネラル・マネージャであるBenedetto Vignaは、次の様にコメントしています。「アスリートの安全を確保する上で、試合中や練習中の接触や衝突の影響を迅速に評価する機能は重要です。Brain SentryがSTのMEMS加速度センサを選択したことは、衝撃を追跡し、そのデータを迅速かつ正確にレポートするために、両社が極めて効果的に連携したことを実証しています。Brain Sentry ImpactSensorの高度な機能は、頭部への加速度と脳震盪の臨床所見の相関に関する10年以上の研究に基づいています。当社のMEMSセンサが、アスリートの安全確保を支援するアプリケーションの厳格な要件をサポートしたことを誇りに思います。」
Brain Sentryは、まず最初に、ヘルメットを着用して対戦相手の体に接触する3大スポーツであるアメリカン・フットボール、ホッケー、ラクロスに衝撃モニタ機器を提供しています。また、自転車やアルペンなど、その他のヘルメットを装着する競技向けにも機器を開発中です。少年スポーツ協会、リーグ、チーム、保護者向けのBrain Sentry Impact Sensorは、http://www.brainsentry.com より入手可能です。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
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