STマイクロエレクトロニクス STのマイコンが、Pebbleスマートウォッチを制御

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス（NYSE：STM、以下ST）は、iPhoneおよびAndroidに対応した画期的なPebbleスマートウォッチに32bitマイクロコントローラ（マイコン）であるSTM32が採用されたことを発表しました。

Pebbleスマートウォッチは、Bluetoothを通して、iPhoneやAndroid搭載スマートフォンとシームレスに接続され、電話・E-mail・テキストメッセージの受信を振動で通知します。Pebbleスマートウォッチは、極めて優れたリアルタイム性能と電力効率を特徴とするSTM32F2によって、機能性と電池寿命の最適なバランス、および十分なカスタマイズ性を実現しており、ユーザは美しい画像のダウンロードや便利なインターネット接続アプリケーションの利用が可能です。

Pebble社の創業者 兼 最高経営責任者（CEO）であるEric Migicovsky氏は、次の様にコメントしています。「Pebbleスマートウォッチを選ぶ消費者は、自分の所有する機器とのシームレスな接続、数日間の継続動作、機能の制限や電池寿命を気にすることのないスマートウォッチの利用を望んでいます。STM32F2は、これを実現します。」

STM32のアーキテクチャは、32bit性能と先進的な信号処理に必要な処理能力を提供するとともに、リアルタイムの応答性、優れた電力効率、高度に集積されたペリフェラル、さらに最も条件の厳しい内蔵アプリケーションに必要となるメモリを提供します。

また、ウェアラブル・アプリケーションでは、パッケージのサイズも非常に重要になります。STM32F205は、わずか4mm x 4mmという最小限のスペースを要するのみで、卓越した性能と電池寿命を実現しています。

Pebbleスマートウォッチには、STM32マイコンの他、STのMEMSモーション・センサLIS3DH（デジタル出力）も採用されています。LIS3DHは、3軸方向すべての加速度を検知し、先進的な省エネ性能とスマートな組込み機能を実現する超低消費電力動作モードにより、スマートウォッチの使いやすさを向上させます。

STのアメリカ地区にてマーケティング & アプリケーション担当バイスプレジデントであるFrederic Le Camは、次の様にコメントしています。「新分野を開拓するこのデバイスに対する消費者の関心から、人々は洗練されたデザインかつ機能性の優れた製品でインタラクティブな体験ができることを期待していることがわかりました。Pebble社によるSTM32の採用は、当社のマイコン『頭脳』が、性能、コスト、消費電力、使いやすさ、拡張性などの一般的な設計上のトレードオフを見直すことにより、いかに効率的に電子機器の設計を変革したかを実証しています。」

このスマートウォッチは、 http://getpebble.com から入手可能です。現時点でPebbleと互換性のあるスマートフォンは、iPhone 3GS / 4 / 4S / 5、iOS 5 / iOS 6搭載のiPod Touch、およびOS 2.3以降で動作するAndroidデバイスです。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング　ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト（ http://www.st-japan.co.jp ）をご覧ください。

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