ブラックロックは、米債務上限引き上げ合意に向けた議会の前向きな動きを歓迎いたします。　しかし、私ども投資家は、債務削減が遅滞なく実行されることを見守る必要があります。

　2011年8月1日（東京）-ブラックロック, Inc. （以下、ブラックロック）は米国時間2011年7月31日、米債務上限引き上げおよび財政赤字削減に関する米国議会の審議の進展に対して以下の声明文を発表しました。

　「米国内外におけるお客様の資産の一部を米国市場で運用している運用機関のひとつとして、ブラックロックは米債務上限引き上げおよび財政赤字削減に関する週末の合意に関し歓迎の意を表明します。また、同合意で示された歳出削減策が今後進展することを期待しています。しかしながら、この削減策が具体的な削減内容や削減時期について現実性の高いものでなければならないと考えます。

　米政府の努力により債務不履行を回避しようとする動きは極めて重要なことですが、今後の債務削減に向けた明確な行動が、米ドルへの信認や、米国債の高格付け（AAA）維持、更には米国への長期投資を促すことに繋がります。従って、私ども投資家は、そうした行動が確実に実行されることを見守る必要があると考えます。

　米経済に成長鈍化の兆しが見られるなか、債務削減を目指す日々の行動の遅れは、米国経済の成長や雇用創出を遅らせ、グローバル金融市場において米国の信用を失墜させることに繋がります。一刻を争う状況に米国経済があるなか、その米国を代表する米連邦議会議員が債務上限引き上げ、および債務削減策を可及的速やかに実行することを、ブラックロックは強く願います。」

ブラックロックジャパン株式会社

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