2011年10月11日12:11 【プレスリリース】
『家族の食卓に関する調査』 ※パルシステム生活協同組合連合会調べ
パルシステム生活協同組合連合会(http://www.pal.or.jp)(本社:東京都新宿区、理事長:山本 伸司)は、「家族の食卓に関する調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2011年9月14日~9月21日の8日間において実施し、1000名(調査対象者:20歳~59歳の主婦)の有効サンプルを集計いたしました。
調査結果
◆ 家族で「毎日必ず」食卓を囲む 朝で3割強 夜で4割強
20歳~59歳の主婦(全回答者1000名)に対し、3月11日の震災後、家族で食卓を囲む回数に変化があったかを朝と夜のそれぞれについて聞きました。
まず、朝に家族で食卓を囲む回数では、【震災後】で「毎日必ず」が32.6%と(【震災前】32.0%)、約3人に1人は毎日家族で朝食を取っていることがわかりました。しかし、「週1~2日程度」(25.0%)と「それ以下の頻度」(25.1%)という回答も多く、約半数が食卓に集まるのは「週2日以下」の頻度という結果となりました。
夜に家族で食卓を囲む回数では、【震災後】で「毎日必ず」42.7%と(【震災前】41.8%)、朝に食卓を「毎日必ず」(32.6%)よりも10.1ポイント高く、夜の方が「毎日必ず」食卓を囲む割合が高いことがわかりました。
また、【震災前】と【震災後】では、朝・夜ともにほぼ変わらないという状況となりました。
◆ あなたの家ではあてはまる・・・?
食事中は常にテレビがついている 8割強
20代主婦の3割 「食事中にケータイを触ることが多い」
「食卓にコンビニの惣菜」 フルタイム勤務の主婦で1割強
自宅でバーベキューの経験 北海道・東北地方で43.2% 関東地方で23.8%
全回答者1000名に対し、家族の食卓の様子ついて、どの程度あてはまるかを聞きました。
『あてはまる』(「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)、『あてはまらない』(「全くあてはまらない」と「あまりあてはまらない」の合計)をみると、「食事中は常にテレビがついている」では『あてはまる』82.6%、『あてはまらない』17.4%となり、8割強の食卓で食事中にテレビをつけていることがわかりました。小学生の子どもがいる主婦(230名)では、『あてはまる』が72.6%と、小学生の子どもがいない主婦(770名)の85.6%よりも13.0ポイント低くなっています。
「自分自身、食事中に携帯電話を触ることが多い」では、『あてはまる』21.5%、『あてはまらない』78.5%となりました。『あてはまる』との回答が高かったのは、20代の主婦で30.8%となっています。
「食卓にコンビニの惣菜を出すことが多い」では『あてはまる』9.1%、『あてはまらない』90.9%となりました。フルタイム勤務の主婦では『あてはまる』が12.0%と、1割強がコンビニ惣菜を食卓に上げることが多いと回答しました。
「家族の食事の残り物をすべて食べてしまう」では、『あてはまる』38.6%、『あてはまらない』61.4%となりました。小学生の子どもがいる主婦では『あてはまる』が46.1%と、小学生の子どもがいない主婦の36.4%よりも9.7ポイント高くなっています。
「自宅でバーベキューをしたことがある」では、『あてはまる』32.0%、『あてはまらない』68.0%となりました。北海道・東北地方の主婦(95名)では『あてはまる』が43.2%となり、関東地方の主婦(390名)の23.8%よりも20ポイント近く高くなりました。
◆ 家族の“会話”と“笑顔”が、おいしく食べるための調味料!
全回答者1000名に対し、家族みんなでおいしく食べるために必要なものを複数回答形式(5つまで)で聞いたところ、86.3%が「家族の会話」と回答しました。次に高かったのは、「家族の笑顔」で79.3%となっており、「会話」と「笑顔」がおいしく食べるための調味料となっていることがわかりました。続いて「『おいしい』の言葉」59.9%、「新鮮な食材」57.4%、「旬な食材」52.0%がトップ5となっています。小学生の子どもがいる主婦では「食事のマナー」が53.0%と半数を超えており、子どもに食事マナーを身につけさせることも、おいしく食べるために必要なことだと感じている様子が窺える結果となりました。
◆ 家族みんなで食べたい鍋料理 1位「すき焼き」 2位「おでん」
◆ 鍋をする時、あなたはどのタイプ? 「鍋奉行」40.9%、「アク代官」22.7%、「待ち娘」36.4%
全回答者1000名に対し、家族みんなで囲んで食べたいと思う鍋料理を複数回答形式で聞いたところ、1位「すき焼き」(82.3%)、2位「おでん」(74.9%)、3位「寄せ鍋」(72.7%)、4位「しゃぶしゃぶ」(70.5%)、5位「水炊き鍋」(61.4%)となりました。「すき焼き」は50代主婦で89.6%、「水炊き鍋」、「ちゃんこ鍋」は30代主婦で66.8%、58.0%、「キムチ鍋」では20代主婦で60.0%と、それぞれ他の年代よりも高い傾向がみられました。
次に、鍋料理をする際の役割で、「鍋奉行」、「アク代官」、「待ち奉行・待ち娘」のうち、どのポジションに近いかを聞きました。【※鍋奉行(なべぶぎょう)・・・具材を入れる順序、火加減など、細かく指定して仕切る人、アク代官(あくだいかん)・・・灰汁をすくい取る作業を担当する人、待ち奉行・待ち娘(まちぶぎょう・まちむすめ)・・・ほとんど手を出さずにひたすら食べられる時が来るのを待つ人】
全体では、「鍋奉行」40.9%、「アク代官」22.7%、「待ち奉行・待ち娘」36.4%となりました。子どもがいない主婦(170名)では、「待ち娘」が47.1%ですが、子どもがいる主婦(823名)では34.0%と13.1ポイント低くなっており、子どもができたことで「待ち娘」だった主婦が「鍋奉行」や「アク代官」に変わるようです。
◆ 意識して被災地域の食品・食材を購入した 40代50代主婦で6割超
◆ 購入場所は「イベント会場」10.2% 「現地に出向いて」4.8%
全回答者1000名に対し、震災後、意識して被災地域(東北地方など)の食品や食材を購入したか、さらに購入したものを複数回答形式で聞いたところ、高い順に「野菜(葉物)」(28.0%)、「くだもの」(25.3%)、「野菜(根菜類)」(21.3%)となりました。「意識して購入したものはない」と回答した47.9%を除いた52.1%が、意識的に被災地域の食品や食材を購入していたことがわかりました。意識して被災地域の食品や食材を購入した割合は、20代38.4%、30代44.4%、40代63.2%、50代62.4%と、40代50代の主婦で6割を超えています。
次に、意識して被災地域の食品や食材を購入した521名に対し、購入場所を複数回答形式で聞いたところ、「スーパー」が最も高く89.4%となりました。また、「イベント会場」10.2%、「現地に出向いて」4.8%という回答もあり、積極的に購入しようとしている様子も見受けられました。
◆ 放射性物質による汚染を気にしている食材 「野菜(葉物)」、「魚類」、「牛肉」
◆ 検査の結果、基準値以下レベルの検出でも、
小学生の子どもに食べさせることに抵抗がある 80.9%
全回答者1000名に対し、放射性物質による汚染を気にしている食材を複数回答形式で聞いたところ、高い順に「野菜(葉物)」(51.6%)、「魚類」(47.8%)、「牛肉」(44.8%)、「お米」(41.8%)、「野菜(根菜類)」(38.4%)となりました。「特に気にしているものはない」との回答は31.1%となり、約7割の主婦が放射性物質による汚染を気にしていることがわかりました。
食材の放射性物質検査の結果において、放射性物質が国の暫定基準値以下のレベルで検出された場合、その食材を食べることに対して抵抗があるか、「自分自身が食べる場合」、「夫が食べる場合」、「子どもが食べる場合」それぞれについて聞きました。
まず、「自分自身が食べる場合」に『抵抗がある』(「とても抵抗がある」と「やや抵抗がある」の合計)と回答したのは39.5%、『抵抗がない』(「全く抵抗がない」と「あまり抵抗がない」の合計)は37.9%となりました。年代別にみると、年代が低いほど『抵抗がある』との回答が高く、20代48.4%、30代41.6%、40代34.8%、50代33.2%となっています。
次に、「夫が食べる場合」では、『抵抗がある』40.9%、『抵抗がない』33.8%となりました。年代別にみると、「自分自身が食べる場合」と同様に年代が低いほど『抵抗がある』との回答が高く、20代51.2%、30代42.4%、40代36.0%、50代34.0%となっています。
「6歳以下の未就学児」、「小学生」、「中学生以上」の子どもがいる主婦に対し、それぞれの子どもが食べる場合を聞いたところ、『抵抗がある』と回答した割合は、「子ども(6歳以下の未就学児)が食べる場合」では87.5%、「子ども(小学生)が食べる場合」80.9%、「子ども(中学生以上)が食べる場合」64.7%となり、子どもの年齢が低いほど『抵抗がある』との回答が高くなりました。
◆ 震災の被災地域の食材を食べることで被災地域の復興を応援したい 50代主婦で7割強
◆ 「政府や自治体が行っている放射性物質検査の結果を信頼している」 34.7%
全回答者1000名に対し、食材に関する考えを聞きました。
まず、「震災の被災地域の食材を食べることで被災地域の復興を応援したい」では、『あてはまる』(「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)は67.0%、『あてはまらない』(「全くあてはまらない」と「あまりあてはまらない」の合計)は9.6%となりました。年代別で『あてはまる』との割合をみると、20代57.6%、30代61.2%、40代76.4%、50代72.8%となりました。
「品質よりも値段の安さを優先して食材を購入している」では『あてはまる』47.0%、『あてはまらない』23.1%となりました。年代が下がるにつれ、「品質よりも安さ」と考えている主婦が多くなっており、20代54.8%、30代52.4%、40代49.2%、50代31.6%となっています。
「市場に出回っている食材は安全な食材だと思っている」では、『あてはまる』55.4%、『あてはまらない』14.6%となりました。
「政府や自治体が行っている放射性物質検査の結果を信頼している」では、『あてはまる』34.7%、『あてはまらない』28.8%、「企業や団体が独自で行っている放射性物質検査の結果を信頼している」では、『あてはまる』44.9%、『あてはまらない』16.7%となり、『あてはまる』との回答は、“政府や自治体”よりも“企業や団体”のほうが10.2ポイント高くなりました。