2012年01月27日10:00 【プレスリリース】
STマイクロエレクトロニクス 体の動きを高精度でリアルタイムに再現するiNEMO(R)スマート・センサ技術を発表
患者やアスリートの体の動きの
識別・改善に役立つセンサ内蔵スーツの試作品を製作
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エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する
世界的半導体メーカーで、コンスーマ・携帯型機器向けMEMS
(Micro-Electro-Mechanical Systems)の主要サプライヤ(1)である
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、スマート・スーツの
試作品を公開しました。このスマート・スーツは、人体の複雑な動きを認識し、
極めて高速かつ高精度でデジタル・モデルに変換するSTの新しいマルチセンサ・
モジュールであるiNEMO(R)モーション・コプロセッサを内蔵しています。
iNEMO Body Motion Reconstruction(iBMR)技術は、臨床・スポーツ医学用
アプリケーションの発展に寄与する他、ユーザが地元の競技トラックで世界チャ
ンピオンとジョギングするといった拡張現実アプリケーションを進化させます。
STが製作した、人体の動きを再現するスマート・スーツの試作品は、両腕、前腕、
大腿部、ふくらはぎ、背中の2個所(両手、靴、または頭にも追加することが
可能)に取り付けられた小型マルチセンサ・ノード iNEMOの最適性能を実証して
います。STのモーション・センサ、地磁気センサおよび32bitマイクロコントロ
ーラSTM32を、専用ソフトウェアと共に超小型サイズ(13 x 13 x 2mm)の半田
付け可能なモジュールに集積することで、簡単な評価・導入ができる組込みアプ
リケーション向けに、柔軟性の高いiNEMOモーション・コプロセッサを実現して
います。また、STの高度なデータ統合ソフトウェアを使用することにより、
各iNEMOスマート・センサ・ノードが、クラス最小サイズかつ最高性能のAHRS
(Attitude and Heading Reference System、姿勢方位基準システム)用モジュ
ールの役割を果たします。全ノードがデータを制御ユニット(PC)に送り、
制御ユニットは測定値をグラフィック・スケルトン・モデルに当てはめて人体の
動きをリアルタイムで表示します。
複雑な人体の動きを使用した実際の大規模な試験により、人体の動きを再現する
STのスーツの卓越した精度・スピードが証明されました。動作中の角度の誤差は
0.5度未満、センサ・データを処理してスケルトン・モデルに当てはめるのに要する
時間は15ミリ秒未満です。
現在、iNEMOモーション・コプロセッサはサンプル出荷中です。価格については、
お問合せください。
* STM32および iNEMOはSTマイクロエレクトロニクスの登録商標です。
(1) IHS iSuppli社「H1 2011 Consumer and Mobile MEMS Market Tracker」
2011年8月
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォ
リオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、マルチ
メディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の追随を
許さないリーダーとなることを目指しています。2011年の売上は97.3億ドルでし
た。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )を
ご覧ください。