2011年03月22日10:00 【プレスリリース】
ユーブロックス社、携帯電話位置決め技術を発表
LEON GSMモジュールの新しいCellLocate機能は屋内位置決めをサポートし、GPSなしでも位置決めが可能スイスの u-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社、東京港区、代表 仲 哲周) は、同社のLEON GSM/GPRSモジュール ファミリに携帯電話位置決め技術CellLocateを搭載したと発表しました。
これはGPS信号環境が良くない場所や、GPSシステムが無い場所でも、位置決めを可能にします。この組み込み型技術は、位置を決めるための類似の補完技術を追加することで、ユーブロックス社のGPSを完全なものにしています。
「通常GPS位置決め機能は障害のない天空の下では正常に動作しますが、ビル、空港、トンネル、地下駐車場など隠蔽された場所では動作しません」しかし、「弊社のLEON GSMモジュールのCellLocate機能は新しい位置決め技術をサポートしています。GPSレシーバがなくても概算位置を提供し、衛星通信ができない場所でのGPS位置決め機能を改善します。」と、ユーブロックス社プロダクト マーケティング部門副社長Thomas Niggは述べています。
CellLocateを搭載したLEONは次の用途に最適です。
盗難車両追跡(SVT : Stolen Vehicle Tracking)機能の強化
CellLocateは、GSM基地局からの相対的位置測定を可能にすることで、SVTを強化します。この機能は、特にGPS障害がある場合には有用で、たとえば金属製トレーラー内部の自動車の追跡には有効です。
ビルやトンネル内の貴重品やその容器の追跡
ユーブロックス社のAssistNow Online GPS支援サービス拡張により、ユーブロックス社独自のCellLocateアーキテクチャは携帯電話ネットワーク パラメータを利用してGSM基地局属性に基づく屋内位置決めをサポートしています。これは高価な資産やその容器を追跡するのに有用で、特にそれら高価な資産が倉庫、空港、トンネルなどGPS衛星通信が遮断された場所にある場合には有効です。これにより、GPSを使用しなくても位置決めを行えます。
個人の追跡
この技術は、GPSが動作しないビル内に個人が長時間滞在しているのを追跡するための、バックアップ位置決めシステムとして使用できます。GPSは屋外で、CellLocateは屋内で使用します。
LEONのCellLocateは、現行の位置決め技術とは独立したAPIです。またLEONは、ユーザーが定義する構成設定により、最適な位置決めソリューションを選択できます。
上述のシナリオは、携帯電話位置決め技術とGPS位置決め技術を組み合わせて使用し、これらの技術を単独で使用する場合よりも良い結果が得られることを示しています。この技術では、携帯電話をカバーする範囲ならば少なくとも近似的な場所を確定できますので、不確定のシナリオはなくなるわけで、同時にGPSの障害問題を克服して盗難防止システムの性能向上が可能です。
ユーブロックス社のCellLocate携帯電話位置決め技術は、u-blox LEON 2.5Gワイヤレスモデム ファミリにインプリメントされている機能です。
ユーブロックスについて
ユーブロックスは、民生、産業および自動車市場向けに測位ソリューションとワイヤレス通信ソリューションを提供するファブレス半導体メーカーです。同社のソリューションにより、人、機器、自動車や機械等がそれぞれの位置を正確に決定し、さらに音声、テキスト、ビデオでワイヤレス通信を行うことができます。ユーブロックスは、GPS モジュール、GPSチップ、およびGPSソフトウェア・ソリューションなどのGPS製品群のみならずワイヤレス通信モジュールとワイヤレス通信ソリューションを提供していますので、ユーブロックス製品によりお客様は革新的でかつコスト・パーフォーマンスの高い製品を効率よく開発することができます。ユーブロックスはスイスを本拠に、欧州、アジアや米国などをはじめ世界各国に拠点を置き、現在200名の従業員がいます。ユーブロックスは 1997 年に創立され、スイスの証券取引所に上場(UBXN)しています。ユーブロックスの詳細についてはhttp://www.u-blox.comをご覧下さい。
関連リンク
ユーロブロックスジャパン株式会社 http://www.u-blox.com