2012年04月16日16:00 【プレスリリース】
ピンク色をした、価格2~3倍の“紅”南高梅 高級品で仕込む梅酒、5/22限定発売 「モンドセレクション2012」金賞受賞&梅酒日本一など国内外で評価
酒造会社で梅酒約35種類を販売する中野BC(和歌山県海南市)は、和歌山県産「南高梅」の中でも通常の2~3倍程度価格が高い高級品“紅(べに)南(なん)高梅(こううめ)”のみを使用した「紀州梅酒 紅南高」を、2012年5月22日(火)から全国の業務用酒販店・飲食店向けに販売します。
“紅南高梅”は、和歌山県を代表する梅のブランド品種「南高梅」の中でも、太陽が当たる樹の外周部や上部で育ち、表面の3分の1以上がピンク色に染まった果実を指します。
「紀州梅酒 紅南高」はその希少品を、通常仕込む梅数量の1.5倍を使用します。
注ぐと“紅南高梅”特有の色鮮やかな紅色をしており、桃のようなフルーティーな香りのする高級梅酒です。
漬け込んだ昨年の紅南高梅は、天候の影響で収穫時期が延び、木の上で育つ期間が例年より7日間程度長くなりました。その分、梅の酸味や栄養分がしっかりと抽出された実に仕上がりました。その結果、香りが強く梅本来の味わいのある芳醇な梅酒が出来上がりました。
当社は「紀州梅酒 紅南高」を2006年から春先に本数限定で販売を開始、今年は1万本を用意します。
「モンドセレクション2012」金賞など国内外で評価
“紅南高梅”は、梅酒に使う青梅と比べ皮が軟らかく、タンクに漬け込んだ後の攪拌などに慎重な技術を必要とします。
素材へのこだわりに加え、こうした技術も評価され、今年「モンドセレクション2012」のスピリッツ・リキュール部門で金賞を受賞しました。
また「紀州梅酒 紅南高」は、2007年大阪天満宮で初めて開催された梅酒のコンテスト「天満天神梅酒大会」で、全国約100種類の中から初代日本一の栄冠に輝いています。
「モンドセレクション」について
「モンドセレクション」は、世界中から優れた商品を発掘することを目的に1961年から開催されている、世界的に権威のある酒類・食品などのコンテストです。「食品のノーベル賞」と呼ばれ、昨年2011年に創立50周年を迎えました。
現在では、毎年世界各国80カ国以上から2,450点を超える商品がエントリーし、70人以上の専門家から成る独立専門家審査委員グループが公平な立場で評価しています。
エントリーした商品の特徴を構造的に検査・吟味し、基準を超えた商品の得点に応じて65点以上を銅、75点以上を銀、85点以上を金、そしてその中でも最高点(95点以上)に値する製品にグランプリ(最高金賞)が送られます。
梅酒のコンテスト「天満天神梅酒大会」とは
「天満天神梅酒大会」は、2007年に第一回が開催されました。日本全国、各地方で作られた秘蔵の梅酒、リキュールが一同に揃い“日本一”を競う日本最大の梅酒及びリキュールのコンテストです。
大阪天満宮の「てんま天神梅まつり」に合わせて行われ、来場者10,000人の一般審査と、バーテンダーやソムリエなどのプロによる官能検査による最終審査で“日本一の梅酒”を決定します。
2012年は全国の酒蔵222社から梅酒部門に314品、リキュール部門に161品が出品しました。
当社の「紀州梅酒 紅南高」は、その初代グランプリに輝いています。
ピンクの果実“紅南高梅”とは
「南高梅」の表面が鮮やかなピンク色になり“紅南高梅”として出荷するには、太陽の恵みを受ける晴天の日が1週間以上続く必要があり、天候のよい年のみ出荷されます。
かつ木の上部にあるため収穫に時間がかかることから出荷数も少なく希少品で市場にはほとんど出回りません。価格も通常の南高梅の2~3倍程度と高額です。
完熟した梅とは異なる、桃のようなフルーティーな香りが特徴です。
【商品の特徴】…“梅酒杜氏”が収穫から果実の取り出しまで指揮
「紀州梅酒 紅南高」は、当社の“梅酒杜氏”がこだわり抜いてつくった逸品です。 採りたての“紅南高梅”の桃のようなフルーティーな香りを閉じ込め、梅そのもののどっしりとした濃厚な酸味と甘みを引き出しました。
梅酒の梅は、3Lサイズ(約4cm)以上の粒が大きく、鮮やかなピンクに染まった“紅南高梅”のみを和歌山県みなべ町の農家から直接仕入れています。
梅の味わいを深くし、見た目を鮮やかに仕上げるため、傷がついた梅をより分け、良質のものを社員が一粒一粒選別しています。
フルーティーさや鮮度を保つため、現地加工できる利点を生かし、朝摘みした“紅南高梅”を入荷後すぐに水洗いとアク抜きし、仕入れ当日には醸造アルコールに漬け込みます。
抽出・熟成の期間中は、梅の酸味や栄養分などのエキス分を、梅の実からしっかりと引き出すことが重要です。細心の注意を払い、撹拌などの作業を行います。
約半年間漬け込んだ後は、梅酒の酸度や糖度を計測し、テイスティングを繰り返しながら、梅の実を取り出す時期を決定しています。